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中秋の名月は清香室町の和菓子をお供に

こんにちは。石川県金沢市の和菓子屋「清香室町」です。

夏の暑さも徐々におさまり秋の気配が漂ってくる今日、心待ちにするのが「中秋の名月」です。

中秋の名月は別名「十五夜」とも呼ばれ、旧暦8月15日の十五夜に月見をする習わしのことです。

中秋の名月の日は太陽暦に基づき決まるため、今年は9月17日(火)がその日にあたります。

この夜、空に浮かぶ満月は、ただの月ではありません。古来より人々はこの美しい月を眺め、感動を共有し、祈りを捧げてきました。

澄み切った秋の夜空に輝く満月の光は、時に神秘的であり、また穏やかな安らぎを与えてくれる存在です。

中秋の名月は秋の豊穣を祝う行事としても知られ、満月に願いを込めながら団子や果物を供える「月見」の風習が古くから続いています。

この特別な夜、家族や友人と月を愛でながら過ごす時間は、日常の喧騒から解放され心が洗われるひとときとなることでしょう。

そして、そんな心安らかな瞬間をさらに特別なものにするために、月見のお供として清香室町の和菓子を召し上がってみてはいかがでしょうか。

~金沢犀月(かなざわさいげつ)~

金沢犀月

「金沢犀月」は、金沢が誇る三文豪の一人・室生犀星の詩『青き魚を釣る人』に登場する、犀川に映る満月をイメージしています。

丸く優しい形はまるで満月そのもの。口に含むと羽二重粉を使用したもちもちとした食感の生地が広がります。

その中にはあっさりとした粒あんが包まれており、甘さ控えめで上品な味わいが特徴です。

犀川の水面に映る月を思い浮かべながら「金沢犀月」を一口いただけば、心が穏やかになることでしょう。

~豊楽~

豊楽

「豊楽」という名前には「物が豊かで人々が暮らしを楽しむこと」という意味が込められています。

また、主役となる青梅は昔から豊かな生活を象徴する果実として親しまれてきました。

しっとりとした生地で焼き上げられた「豊楽」は、食べ応えがありながらも優しい甘さと梅の酸味が絶妙に調和し、口の中で広がる豊かな風味が魅力です。

「豊楽」を味わう時間こそ、まさにその名が表す通り忙しい日常の中で心楽しく疲れを癒すひとときとなるでしょう。

中秋の名月に家族や友人と一緒に月を眺めながら、あるいは一人静かにその美しさを味わいながら、「犀月」と「豊楽」を楽しんでみてはいかがでしょうか。

それぞれの和菓子が持つ物語と金沢の歴史や文化を感じながら、秋の夜長を心ゆくまでお楽しみください。

金沢の自然や文化に根ざした「犀月」と「豊楽」。

この二つの和菓子はただの甘味ではなく、季節の移ろいを感じ心に潤いをもたらす特別な存在です。

今年の中秋の名月には、ぜひ「清香室町」の和菓子で、その夜をさらに豊かに彩ってみませんか。

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