職人のこだわり~伝統を包み、想いを結ぶ―加賀友禅の新しい装い~
清香室町の職人技が光るこだわりの製法や商品をご紹介する”職人のこだわり”。
今回は、代表銘菓「銘菓くるみ」の新しい包装紙のご紹介です。

八十年の歩みを包む、華やかで気高い意匠
おかげさまで清香室町は、令和八年三月に創業八十周年を迎えます。
この節目に合わせ、長年ご愛顧いただいてきた代表銘菓「銘菓くるみ」が、新しい装いで生まれ変わりました。
新しい包装紙には、加賀の婚礼に欠かせない「花嫁のれん」の花紋を映しとっています。
花嫁のれんは、嫁ぎゆく娘の幸せを願う家族の祈りが込められた、加賀の伝統文化の象徴。
その華やかで気高い姿をモチーフに、八十年の感謝と新たな決意を包装紙に重ねました。
丸く優しい「銘菓くるみ」の形と調和するように描かれた文様は、伝統の美しさを大切にしながらも現代的な上品さを感じさせる仕上がりとなっています。
包装紙に込めた想い
清香室町の包装紙は、単なる“包み”ではありません。
お客様の手に渡るその瞬間まで、和菓子の世界観を丁寧に伝える大切な一部です。
新しい包装紙は、従来の華やかさを受け継ぎつつも、より伝統美を感じていただけるようブラッシュアップしました。
加賀友禅の彩りと、紙の質感が織りなすやさしい表情は、まるで和菓子そのものの繊細さを映し出すかのよう。
「開いた瞬間に感じる“美味しさの予感”を、目でも味わっていただきたい。」
その想いを胸に、一枚一枚の包装紙に、職人たちの誇りと感謝の心を込めています。
